● 学名:Cyclamen persicum Mill. ● 別名:カガリビバナ(篝火花)、ブタノマンジュウ (豚の饅頭) ● 分類:サクラソウ科シクラメン属 塊茎(球根) ● 原産地:地中海東部
地中海東部からその周辺の島に自生する原種、ペルシカム(Cyclamen perusicum)から改良された園芸品種です。原生地は典型的な地中海性気候で、冬は温暖で雨が多く、夏は乾燥します。日本とはまるで逆です。しかし、品種改良が積み重ねられ、日本の気候条件に適した品種が作られ、冬には毎年欠かせない人気鉢花となっています。
花の形をかがり火にたとえてカガリビバナと呼ばれたり、球根の形からブタノマンジュウともよばれます。花色も赤、紫、ピンク、白など様々なものがでていますし、花の形もふちが波打ってフリル状になったものもあります。また、葉にもさまざまな模様や色合いがあり、観賞価値が高いです。上手に夏越しさえできれば2〜3年は花が楽しめます。
室内の窓辺など、日当たりがよく涼しいところが良いです。花を長持ちさせるためには、夜間5〜10℃くらいの涼しいところがよく、逆に暖房が入っている部屋においていると花茎や葉が伸びすぎて倒れてしまいます。
日当たりが悪いと花色が悪くなり、小さなつぼみが咲かずに枯れてしまうことがあります。シクラメンの葉は日光の当たる方向に向く性質がありますので、いつも同じ場所においていると株が一方に片よってしまいます。一週間に1回程度鉢の向きを反対方向に変えましょう。(鉢回し) 夏は屋外の半日陰に置きます。夏の直射日光を当てると、葉がくすんだり、硬化したりします。また、梅雨どきや秋の長雨には当てないようにします。