● 分類:アオイ科フヨウ属 落葉低木 ● 学名:Hibiscus syriacus L. ● 和名:ムクゲ(木槿、槿) ● 原産地:中国、インド
耐寒性があり、とても丈夫です。韓国の国花になっています。 実生で変異が出やすいため、花色や咲き方、開花期の違う品種がたくさんあります。夏から秋にかけて白、赤、紫などの美しい花をつけます。一重の白花の中心部が赤くなる‘日の丸’、うす紫色の大輪‘夏空’など。一重は花弁の幅で細弁型、中弁型、広弁型に分けられています。バラのように咲く半八重種‘ピンクデライト’、八重咲では菊咲きやまり咲き、乱れ咲きもあります。花の大きさは10cmほどで、朝方に花が開き、夕方にはしぼんでしまう一日花ですが、花が次々に咲きますので、花期が長いです。 根が横に広がらないので、比較的狭い場所でも植えることができます。自然樹形は箒を逆さまにしたようになります。刈込にもよく耐え、新しい枝が次々と分岐しますので、庭の垣根に利用されることもある様です。樹高は1.5〜4mくらいになります。
11月から4月上旬の間の厳寒期を除いた期間が適期です。早めに植えつけて成長させた方が、花つきが良いです。日当たり、水はけの良い乾燥ぎみの場所を選びます。たっぷり水をやって支柱を立てます。
大きな花を咲かせますので、木が弱ります。寒肥として、根元周辺に溝を掘り、堆肥と鶏糞を施します。9月ころに粒状化成肥料をまきます。
枝がまっすぐ伸び樹冠が広がるので、放任すると大きな株立ちになってしまいますので剪定します。狭い庭では幹を1本にします。花芽は、その年の春から秋にかけて新しく伸長した枝の葉腋に6月以降、次々と形成され、下から順にふくらみ開花します。落葉期に新梢を10?程のこして切り詰めておくと、花つきに影響なく、樹高が抑えられます。いらない枝やヒコバエは早めに、いつでも切り落としてよいです。
挿木、実生、接ぎ木。
芽出し時期のアブラムシ、夏のテッポウムシなどに注意。