今月イチオシのお花を見る

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皇帝ダリア

●分類:キク科テンジクボタン属
●学名:Dahlia imperialis
●別名:木立ダリア・インペリアルダリア
●原産地:メキシコ〜中米
●開花期:11月

ダリア属の植物は、メキシコから中米に27種が分布しており、茎が木質化する3種がツリーダリアと呼ばれています。皇帝ダリアは、そのなかでも特に茎が太くなり草丈が高くなります。

よく成長すると5〜6mにも達し、2階の窓からでも花を楽しめるようになりますが、草丈を高くしたくない場合は、何回か切り戻して高さを調整できます。
草丈を伸ばす場合は、あらかじめ丈夫な支柱を立てておきましょう。
大きく育て、雄大な姿を楽しむには庭植えが向きますが、8号(直径24cm)以上の鉢に小苗を植えつければ、小さくても花を咲かせることはできます。

品種は少なく、薄紫色の一重の花を咲かせるものは、野生種だと考えられています。
八重咲のダリア・エクセルサ(Dahlia excelsa)は一重咲きよりも草丈が低く、2〜3m程度。
開花は非常に遅く、霜が早く降りる地域では、花が咲く前に枯れてしまうことがあります。

皇帝ダリアは、日が短くならないと花芽ができないので、開花期が遅く11月下旬から咲き出します。
近くに街灯や電灯があると日が長いと感じ、花芽をつけないので注意が必要です。
庭植えのものは露地で越冬しますが、鉢植えは凍らせないように管理しましょう。

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